ペンギン先生の
「英語がよくわかる話」
|
|
<第19回> |
By
Shuichi Motoki |
文を長くする方法 4 形容詞 をしっかりおさえる
: これまでで、副詞句 という言葉がわかったと思うけど、どうかな?
: 2つ以上の単語を並べて、時とか場所とかを表すものでしょ?
: そうだね。 はっきりと場所や時を特定するときは 前置詞をその場所や
時の前に置く。そうだったね。
さて、今回は形容詞だ。これをきっちりとおさえておこう。基本だからね。
もっと進んでいくと、現在分詞とか、過去分詞とか、形容詞句とか形容詞節
とかっていう言葉がでてくるからね。
: 形容詞って、日本語で、「うれしい」とか「幸福な」とかそんなのでしょ?
: そう。基本的にはね、形容詞は「人や物」をもっと詳しく表したい場合に
使うんだ。
可愛い顔 pretty face
重い箱 heavy box
「彼女」はどんなふうか、述べるときは、
She is pretty. 彼女は可愛い。
その箱は重い、という場合は、
The box is heavy.
走っている子供は running
boy
(今言ったその)子供は走っている、 という場合は
The boy is running.
: えっ? 待って、待って。
Pretty とか heavy はわかるよ。
どうして running
も形容詞なの?動詞じゃないの?
: えらい。よく気がついた。
文には主語と述語である動詞はひとつでいい、ってことは知ってるね。
: うん、まあ・・・。
: The
boy is running. の動詞は is という be
動詞なんだよ。すると、
running というのは動詞の run
が変化してしまったものだね。
こういうのを現在分詞というんだ。でも少年のことを詳しく述べている
わけでしょ。名詞を詳しく表すのを形容詞というわけだから、現在分詞
と言われるのも形容詞と理解したらいいんだ。あとで過去分詞というのが
でてくるので、紛らわしいけど、「分詞」というのは「形容詞」の別名と
覚えておくといいよ。
そうそう、で、名詞の前に形容詞をつけると文は長くなるよね。
副詞や副詞句を混ぜるともっと長くなるよね。
The tall man bought a nice car in
Japan last year.
「その背の高い人は去年日本でステキな車を買ったよ」
と言えば長いだろう?
: the
は形容詞、tall も形容詞だね。あと nice
もそう。
in は前置詞 last year
は「形容詞+名詞」で 去年という副詞句を作って
いる。これまでの復習だ。
: そうだね。
the
は冠詞ともいうけど、これも実は形容詞なんだよね。
わかるよね。どの人? その人だからね。人を詳しく表している。
: 形容詞っていっぱいあるよね。
: そうどれだけでもあるよ。人や物がそれほど複雑になってきているって
ことだね。詩人っていうのは新しい形容詞を作る仕事だ、って言っても
いいくらいだ。
四月は残酷な季節 っていう風にね。
: すごいね。詩とか文学とうのは人間の表現方法の最先端をいっている
のかな。
: それはちょっとわからないな。実験している人も多いし、漫画や街角から
ぽっと出てくる場合もあるしね。
さて、こんなのはどうだい?
The man in the car is Mr. Brown.
in
のあとに場所が来ている。これまで習ったことから言えば「副詞句」
だよね。ところが in the car
は「車の中にいる男」と、「男」を詳しく表して
いる。つまり、この句は形容詞のような働きをしている。だから「形容句」って
いうわけだ。
これで主語をずいぶん長くすることができるよ。
That boy running in the ground /
came to my house yesterday.
: そうかあ、「前置詞+名詞」は副詞句だけでなくて、形容詞句にもあるん
だね。
: 今日のポイントはつまりそれなんだ。
|