ペンギン先生の
「英語がよくわかる話」
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<第17回> |
By
Shuichi Motoki |
文を長くする方法 2 副詞ってなんだろう
: 前回の続きだよ。副詞をもっと詳しく知っておこう。
He runs fast.
He runs every day.
He often runs.
He runs here.
これはもうわかるね。
: ちょっと待って。2つわかんないよ。fast
や here や every day
は文の最後にきているのに、often
は runs の前にあるの?
: あっ、そうだね。もうひとつは?
:
every day というのは どうして everyday
というふうにひとつに
なってないの?
: おお、なるほど、なるほど。こっち側がわかっていると、すっかりアザラ
シ君もわかっているように勘違いするんだよね。
ごめんよ。
最初のoften
の位置なんだけど、そう決まっているからなんだね。
そう決まっている、ということは often
を早く言いたい、という感情が
昔あって、それが定着してしまった、ということだろうね。
副詞は生き生きと様子を表す言葉だから、強く読むし、発音するんだ。
一番強く言いたい場合は一番最初に言ってしまってもいいんだよ。けど、
普通はね、副詞の位置というのは決まっているんだ。
場所も時も後ろ。場所と時が並ぶ場合は 場所+時となる。
Often とか always, sometime
とかは、一般動詞を使う場合はその動詞
の前。be動詞を使う場合は be
動詞の後ろ。
He sometimes comes to Bali.
彼は時々バリ島にくるんだ。
He is always busy.
彼はいつも忙しいね。
: ふ〜ん、なるほどね。でも普通は動詞の後ろとおぼえておいて、場所+時
なんだ。often は特別だね。
: まあ、そうだけど、ここも副詞を置く位置だからね。
それと every day
だけど、正しく言うと、これは every と day
という2つ
の単語を使って、「毎日」という副詞を作っているんだ。こんなのを「副詞句」
っていうんだ。2語以上でできているからね。「句」なんだ。別に everyday
でもいいんだけどね。これも習慣だね。
: こんなのは他にもあるの?
: いっぱいある。単語をうまく重ねて、飾りの言葉を上手に作っているんだ。
any time いつでも some day
いつか
3語のものもあるよ。
day after day
来る日も来る日も
とかね。
: 単語を組み合わせて別の意味を作るんだ。
: さて、今日の本題だ。
I watch TV in my room.
の in my room
ね。 「自分の部屋で」ということだけど、詳しくは「自分の
部屋の中で」という意味なんだ。場所を表しているんだよね。「ここ」とか
「そこ」と漠然とではなくて、はっきりと場所を指定してるんだ。
こんな時に「中で」をあらわす in
という前置詞をつけるんだ。
部屋という名詞の前に置くから「前置詞」。これで場所を特定する。
: おっ、いよいよ前置詞か。いよいよ登場か。
: どうでもいいといえばどうでもいいんだけどね。話すときは弱い音だから
なんとなくわかるんだよね。前置詞がなくても。でも書くときはそうは
いかない。
Put it on the desk.
と言えば、「(今言ったそれをそこにあるその)机の上に置きなさい」
という意味なんだ。つまり on
があれば 「(くっついて)上に」 ということ
なんだ。
Put it under the desk.
といえば、「(離れて)下に」
Put it behind the desk.
といえば 「後ろに」
Put it by the desk.
といえば「そばに」
こんな風にね。英語は場所を表すのに、かなりこだわるんだよ。
厳格なんだね。
: いよいよ難しくなってきたね。
: そんなことはないよ。ただ前置詞は場所を表す時に使うだけでなく、同じ
前置詞が時を表すときにも使うからややこしいかもしれないね。
これは今度にしよう。
つまりね、前置詞+名詞=場所を表す副詞句 になるってことの理解が
必要だ。当然、前置詞+名詞=時を表す副詞句になるってことでもあるよ。
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