ペンギン先生の
「英語がよくわかる話」
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<第16回> |
By
Shuichi Motoki |
文を長くする方法 1 副詞って何だろう?
: 今回からちょっと話題を変えるよ。
しばらく文を長くしていく方法を話すね。
: 文を長くするっていうのは単語を2コから3コとか4コとかって並べて
長くしていくこと?
: まあ、そうだね。英語の文には基本の型があったよね。
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だれだれが なになにをする
A
だれだれは なになにである。
B
だれだれは なになにを なになにする。
C
だれだれは だれだれに なになにを なになになにする。
D
だれだれは なになにを なになにとする。
この5つだよね。
He runs. 彼は走る。
これをね、どんな風に走るか、と詳しく言うと、
He runs fast. 彼は速く走る。
これで単語が3つになったよね。今度は「いつ走るか」と言うよ。
He runs every day.
彼は毎日走る。
「どこで走るか」と言えば、
He runs here every day.
彼はここで毎日走る。
となるんだ。 つまりね、fast
というのは「どんな風に走るか」を表して
いるし、every day
は「いつ走るか」を表しているし、here
は「どこで
走るか表しているよね。「どんなふうに」とか「いつ」とか、「どこでか」を
表す単語を副詞というんだ。
「時々 という sometimes
」とか「よく という often」なども「いつ」と
関係する頻度(どのくらいの回数、割合で)を表すもので、これも「副詞」と
いうんだ。
: ということは副詞というのは「動詞をもっといきいきと詳しく表すものな
んだね。」
: 動詞だけではないんだ。
He runs very fast.
の very
というのは実は副詞なんだ。fast
は副詞だよね。だから
「副詞が副詞を修飾している」ことになるね。
He is very tall.
といえば tall
は「背が高い」という形容詞で、very がtall
を修飾して
いるんだ。すると「副詞は形容詞を修飾していることになる」 よね。
このように副詞というのは「動詞、形容詞、同じ副詞を詳しく表すもの」
だってことになる。まず、ここまで理解しておいたほうがいいよ。
基本的にこれがわかっていないと、次に習う、how
や where や when
それに 副詞句や副詞節っていうのも、関係副詞というのもわからなく
なるんだね。
: そうそう、そんな難しい言葉が出てきたなあ。これからわかっていくんだ
ね。
: そうだね、副詞は飾る言葉だけれど、これを使えば文はちょっと長くなっ
て、さらにもっと長くする方法にたどりつくってわけだよ。
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