ペンギン先生の
「英語がよくわかる話」
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<第10回> |
By
Shuichi Motoki |
第10回 イコール動詞
: 今回は
一般的によく言われる「be
動詞」について説明するよ。
「be
動詞」などといわれてもわからないよね。
「 is, am, are などの原形」
と言ってもわかるはずないよね。
: そうそう。どんな場合に
is, am, are を使い、どんな場合に play とか
run
とか使うのかは、理解が難しかったよね。
で、 is や am やare
は文の主人公が誰か、それに文の主人公が一人か
二人以上かで決まり、意味するのは
「〜です」とか「いる」とか「ある」と
いうことでしょう。
: う〜ん。それだけじゃあ、本当は分からないと思うよ。
I like reading.
僕は本を読むのが好きです。
だと「好きです」というでしょ?
するとわからなくなってしまう。
: う〜ん、そうだね。じゃあ、どうやって理解したらいいのかな?
:
is, am, are は
「イコール(=)です」とまずおぼえた方がいいね。
: へえ、イコール(=)?
: そう。
He is twenty years old.
彼は(イコール) 20歳です。
I am happy.
僕は(イコール)幸せです。
They are students.
彼らは(イコール)学生です。
でね、
I like music.
私は音楽が好きです、というのは「私イコール音楽」でも
なければ、「
私イコール好きです」も何を好きなのかが不確かでしょ。
I want a car.
僕は車が欲しいです。
も「僕イコール車」じゃないよね。
僕は is, am,are,はしばらくは
「イコール動詞」と呼んだらいいと思う
んだ。意味はとりあえず「(イコール)〜です、〜である」で十分だよね。
それでイコール(=)になるものが必ず必要だ。
He is. で終われば何が
なんだか、わからないよね。こういう動詞を「不完全自動詞」と呼ぶんだ
けど、この言葉では意味が把握できないから、とりあえずは「イコール
動詞」とおぼえよう。
:
じゃあ、like や want は何なの?
: これは一般動詞と呼ばれるもので、「今の気持ちを表す動詞」なんだ
よね。これも次に「何」がこないと、ただ「好きだ」、と言ってもわからないよね。
だから「何を好きなのか」「何を欲しいのか」
「何」を言わないと相手に意味が通じないのを「他動詞」というのだけど。
「他動詞」という言葉もわかりにくい言葉だよね。
イコール動詞以外の動詞についてはいずれきっちり説明するよ。
余談だけどね、日本語と比べてみるといいよ。
日本語というのは
「あたし、シアワセ」と言ってもOKだよね。
「これ、ほしい」と言ってもいいよね。
でも英語は I'm happy. で am
は必ず言わなくてはいけないし、
誰が欲しいのか I
を言わなくてはならない。絶対の掟があるんだ。
日本語は「あいまいにする」ことは許されるんだ。
こういうところに
民族性というか言語の歴史を感じるよね。
: だんだんとこれまで習ったことがすっきりしてくるなあ。楽しみにしてますよ、
ペンンギン先生。
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