Key Sentences (こころに残る世界のことば) -Page 46- |
こころに残る名文・名文句をちょっとずつ紹介します。 KEY SENTENCE のところを読んでみましょう。 |
(KEY SENTENCE)
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That since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defenses of peace must be constructed; That ignorance of each other's ways and lives has been a common cause, throughout the history of mankind, of that suspicion and mistrust between the peoples of the world through which their differences have all too often broken into war; (the Preamable, UNESCO Constitution) <訳> 戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。 相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。 (ユネスコ憲章、前文) ユネスコは教育と科学、文化に関わる活動に取り組んでいる国際連合の専門機関です。設立は第二次大戦が終結した1945年。世界遺産や学校へ行けない子どもたち、あるいは行けなかった大人たちへの識字教育運動がよく知られています。ここでうたわれているように、確かに、異なった文化を持つ国々や民族が平和に共存していける社会は、お互いの違いを理解し、認め合おうとするところから始まっていくのだと思います。そして、私たち個人のレベルでもそれは同じでしょう。大勢の人たちの中で、かけがえのない自分を大切に思い、誇りをもって生きることは、自分とは違う考えをもつ他人を排斥するということではありません。が、わかってはいても、このように実践していくことは本当にむずかしい。だからこそ、人はこうやって原点を言葉にして、刻みつけておこうとするのかもしれません。格調高い名文とされている前文の中でも特に有名な一節です。 |