ペンギン先生の
「英語がよくわかる話」
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<第5回> |
By
Shuichi Motoki |
単語の読み書きのルール
: 実は単語の読み方にはあるルールがあるんだ。
tap tape
pin pine
tub tube
pet Pete
not note
左側のほう3文字単語は読めるよね。 右側の単語は最後にe
がついて
るよね。 pe とか ne, be, te,
という風に。
最後にe
がついてると、これが印で、その前の「a,
I, u, e, o」
はアルファベットの名前読み つまり、「エイ、アイ、ユー、イー、オウ」と
読むんだ。だから tape
を見たら、「おっ、e
があるぞ、と思って、トゥ・エイ・
プ」と読んで、e
は読まないんだ。これがルールだよ。
: へえ、そうだったの。そうかあ。そういうことだったのか。これまでわからな
かった。この e
は読まないんだ。
: もっとルールはあるんだ。
wh sh ch ph th th ng
ck
のように2文字でひとつの音という文字もあるんだ。
wh は「フ」。sh
は「汽車がシュシュポッポのシュ」。ch
は「チ」。ph は
上の歯で下唇を擦って「フ」、fと同じ。th
は上の歯を下の歯で舌をはさ
んで「ズ」、 もうひとつの th
は同じように舌をはさんで「ス」、 ng は
鼻から抜けるように「ング」、ck
は 「ク」 とおぼえる。
すると こんなのが読めるようになるよ。
whip ship lunch elephant this
thin ring neck
でしょ?
それに「読まない e 」
を加えると、a, I, u, e, o
が名前読みになって、
こんな単語が読めるようになる。
white shine chase phone these
そうなるよね。
: なるほど。これはすごいね。そうだったんだ。でもth
がでてきて「ズ」と読む
のか、「ス」と読むのか、どうやってわかるの?
: そうだよね。これにも理由があるんだ。動詞や形容詞は「ス」とかね。
でもここでは習い始めだから、発音が2つあるのか、っておぼえておく
くらいでいいよ。いずれわかってくるからね。心配しなくても大丈夫なんだ。
ここまでくれば4文字や5文字でできた単語がかなり読めるようになる
んだ。で、このように単語の読み書きのルールのことをね、「フォニックス」
って言ってるんだ。もうかなりの人がこの言葉を知っていると思うけどね。
結構僕の本も売れたからね。
とっても大事なことで、このルールを知っていれば辞書をわざわざ引か
なくても読めるようになるから便利だよ。知らないと辞書引くのは面倒だ
し、発音記号を知らないと読めないしね。「フォニックス」を知っていると
教科書の単語の80%以上は見ただけで発音できるようになるし、音を
聞いて書けるようになるよ。例外もあるんだけど、例外は例外としてひとく
くりにしておぼえるんだ。それのほうが合理的だし、早いよ。
ここでフォニックスを全部紹介するわけにはいかないから、これは次回を
見てくれたらわかるようにしておくね。勉強してね。
これまではわかっただろ?
フォニックスを知っていればひとつの単語の読み方、つづり(書き方)が
わかるわけだから、ずいぶん楽になるよね。
: 初めから僕なんかは迷路に入っていたんだな、って、思うよ。
でもこれを知っていたら英語をもう一度習いなおす時も便利だよね。なん
て読むのかわからないだけでやる気なくなるものね。
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