Newsletter from Narnia (ナルニア通信)

ナルニア通信はレッスンの様子や連絡などを
おうちの方にお伝えするため、お渡ししているものです。


7 / 1 / 2024


湿っぽい毎日ですね。曇り空に蒸し暑いのもうんざりですが、かといって梅雨が明けた後の汗だくの日を想像すると、これも勘弁してほしい・・・。いやいや、熱くたってなんだって、外に出て好きなように夏時間を過ごしたい!と、切望した夏もありました。のど元過ぎれば、でしょうか。でも、やっぱり、暑すぎる夏はイヤです。

HP「クラスルーム」(6月15日更新)は新しい写真と音声をアップしています。

■ 小6クラス

・過去表現を練習しています。
「この交差点には前は信号機があった。でも今はない」や、「昨日は学校を休んだね」のような、be動詞を使った表現に始まり、ちょうど先日一般動詞を使った過去表現(happened, saw a movie, went to Osakaなど)に入ったところです。

現在時制を使うか、過去時制を使うか、といったことは普段私たちは(子どもたちは)意識しません。でも、母語ではない言語を習い、使えるようにしていくには、それを意識する必要があります。今まで意識していなかった「時制」というチャンネルを脳の中に作り上げていかなければならない。ここが難しいところです。

さて、文法整理のレッスンでは、まずダイアログ(会話)の内容を理解し、その英語を言えるようにすることが第一のステップです。今回のレッスンで習ったダイアログの各パートを次回のレッスンまでに覚え、それをもとにして次のステップへと進みます。この流れがスムーズに進み、発展練習がたくさんできるようになってくると、そのクラスは軌道に乗ります。

このクラスは今のところ、まだその軌道には乗れずにいます。生徒たちのダイアログの仕上がり具合がまちまちで、正直、おうちでの練習が足りないと思える生徒もいます。

レッスン内に口頭練習や書く練習がたくさんできるクラスは、その分多くの英語に触れるわけですから、当然「英語への慣れ」が進みやすくなります。ダイアログチェックの段階でもたつくことの多いクラスは、その「慣れていく」ための時間がなかなか取れません。

文法を整理していくレッスンでは、「テープに録音された英語は言えて、書けるようにしてくる」これが基本です。この基本をひとりひとりが身につけてほしい。それが当面の目標です。

・あともうひとつ。過去時制のレッスンでは、一般動詞の過去形の習得が目標になります。通常のレッスン内容に並行して、不規則動詞の変化を覚えていくという作業が加わります。ややハードに感じる生徒がいるかもしれません。

過去時制の練習は、確かに、息を切らしながら坂道を登っていくようなところがあります。語学は進んでくれば、楽しいだけではすみません。でも、頑張って登っていった先にはこれまでとは違う景色が広がっています。理解できる英語が増え、自分で表現できるようになることも増えます。

子どもたち自身がそのことを実感することができたら、それが語学の楽しさを味わうことにもつながる、と思います。励ましてあげてください。


■ 中1クラス

・先月初めに「文法2」の内容がすべて終了しました。しばらくは総復習を続けていましたが、途中で中学校の期末テストを挟みましたので、締めのビッグテストは7月1日に実施します。7割以上得点できれば合格です。

・さて、その定期テストの対策についてですが、例年のクラス以上に学校教科書の内容をおろそかにしている、という印象をうけています。あまりにも教科書の英語に無頓着で愕然とする場面も。

文法的にはナルニアで既習済みの範囲ですから、高を括っているところがあるのかもしれません。でも、「教科書を読み返す」のは基本中の基本です。この子たちなら2,3度音読しているうちに覚えてしまうような内容なのに、と残念でした。

・ナルニアの話に戻ります。
「文法2」のビッグテストが終わると、小4から始まった文法の整理はちょうど折り返し点となります。

これまでの「文法1・2」では、文法の基礎的な部分を中心に学習していきました。木でいうと太く丈夫な幹を育てる段階です。これから始まる「文法3・4」は、枝葉を伸ばしていく段階にあたります。文法的にはまだまだ基礎部分ですが、高校英語につながっていく内容が詰まっています。

ただ、小1から始めたクラスにしては、進度が遅れているのが気になります。少ない人数のわりに、ノートチェックをはじめ、単語等の10問テスト、ダイアログ等のチェックなど、その日のレッスンの、ウォーミングアップ的なことにかなり時間がとられ、メインの部分へとなかなか進んでいけない状態が慢性的に続いています。

そこでお願いです。生徒たちには伝えましたが、レッスン開始の6:50までにできるだけノートチェックを済ませるようにしたいのです。開始時間ギリギリに到着するのではなく、(他クラスのように)少なくとも5分前には教室に入ることを心がけるようにしてください。どうかご理解ご協力をお願いいたします。


■ 中3クラス

・実力テスト、期末テストとテスト続きだった3年生は、やっと「終わった〜」と一息ついているでしょうか。あとは、部活の締めくくりに全力を注ぐだけ、と燃えている生徒がいるかもしれませんね。

期末テストの結果がぼちぼち出始めていますが、英語に関しては、テスト前の対策で見た限り、2、3年生ともまずまずでした。これまでのように「もうちょっと教科書を読んでおく!」という声かけはしなくて済みましたが、実際のテスト結果はどうだったでしょう。

・レッスンでは一連の「形容詞句の後置」(日本語と違い、名詞を修飾する形容詞(句)は長くなると名詞の後ろに追いやられる)という英語のルールを押さえ、これから「関係代名詞」の学習へと入っていきます。

関係代名詞を使った文は、文の中に文が入れ子になっている状態ですから、どうしても長くなる。
「その人は私たちの先生です」なら The person is our teacher. ですごく簡単です。でも「その人」を「昨日私たちが駅で見かけた人」と言いたいときには、the person の後ろに we saw at the station yesterdayという文を置いて、文単位で「その人」を修飾していくことになります。その分、文としては長くなります。

やっかいといえば厄介ですが、慣れれば難しくはありません。でも、慣れるということは、それだけの量の英文にあたらなければならないということです。

関係代名詞が使えるようになるということは、文の構造がよくわかっているということでもあります。これまで学習してきたことが、この単元で存分に生かされればいいな、と思っています。