Key Sentences (こころに残る世界のことば)   -Page 20-

こころに残る名文・名文句をちょっとずつ紹介します。
KEY SENTENCE のところを読んでみましょう。

 

(KEY SENTENCE)

You have to live the life you were born to live.

自分の道を生きるのです。





Reverend Mother: Maria, the love of a man and a woman is holy too. You have a great capacity to love. What you must find out is how God wants you to spend your love.
Maria: But I pledged my life to God. I pledged my life to his service.
Reverend Mother: My daughter, if you love this man, it doesn't mean you love God less. No, you must find out and you must go back.
Maria: Oh, Mother, you can't ask me to do that. Please let me stay, I beg of you.
Reverend Mother: Maria, these walls were not built to shut out problems. You have to face them.
You have to live the life you were born to live.
 (The Sound of Music)


<訳>

院長:マリア、男女の愛も神聖ですよ。あなたの豊かな愛をどう使うか知るべきです。
マリア:でも私は神に一生を捧げると誓いました。
院長:マリア、その人を愛しても神への愛は減りません。行って確かめるのです、あちらに戻って。
マリア:それはお許しを。ここにおいて下さい。お願いです。
院長:マリア、ここに隠れても問題は解決しません。立ち向かうのです。自分の道を生きるのです。
 (「サウンド・オブ・ミュージック」)



「ドレミの歌」「エーデルワイス」「もうすぐ17歳」など、誰もが口ずさんだり耳にしたことのある曲がいくつも挿入されたこのミュージカル映画を愛する人は多いでしょう。修道女見習いのマリアが図らずもトラップ家7人の子どもたちの家庭教師となるところから物語はスタートしますが、映画ではその母親のいない子どもたちと、歌を通して心を通い合わせていくプロセスがとても魅力的に描かれています。この場面は、子どもたちの父親であるトラップ大佐への想いに戸惑い、逃げるように修道院に帰ってきたマリアを院長がさとすところです。「自分の心に芽生えたものを確かめなさい。目を逸らさずにしっかりと自分自身の手で確かめるのです。人はそうやってその人だけにしか生きられない人生を生きるのですよ」と。その対象が何であろうと、迷えるときにこんな言葉をかけられたら、マリアならずとも立ち向かおうという気持ちが沸いてくるような気がします。